音楽雑誌


ふと思ったのだが、音楽番組が無くなっていったのと同時に、明星みたいなアイドル雑誌が消えて久しい気がする。CDの売り上げが下がったのがネットのせいの様に言われているが、音楽自体の露出が少なくなったのが原因じゃないのかな。ヒット曲と言われる物がいわゆるCMタイアップやアニメ・ドラマのテーマ曲が多いのがその証拠。しかも、ミリオンセラーも出にくくなっているし。


「一般人は読書好きが思うほど本を読まないものだ。」と言うのは良く言われることであるが、音楽好きが思うほど一般人は音楽を聴かないのではないか?「のだめカンタービレ」で一時的にクラッシックを聞く人が増えたように、音楽の日常生活への露出を増やさなければ、かつてのような売り上げは望めないと思うのである。


そうは言っても、さらにマイナーな曲が巷間に広まるためにはコアなファン層にアピールするのが先決ではある。金に糸目をつけない現代の旦那衆が購入して、それから一般に広まるという構図は今も昔も変わらない。この構造においても音楽業界は失格である。なにせ、音楽はチラ見ならぬチラ聴きがやりにくい。一曲単位で時間が5~10分と言うものであるから、聴かせ方も難しい。


そこで、欲しくなるのがゲーム雑誌の様な構成の音楽雑誌である。マイナーからメジャーの音楽動向や新曲の評価、歌手や作曲者のプロフィールからインタビュー記事、新人発掘用に楽曲を募集して選曲&評価した上でCDに収め付録に付ける。この位やって、千円~千五百円程度の雑誌として売り出したら、結構売れるんじゃないかな。もちろん、単行本に相当するのが人気が出た人のCDとなるわけだ。


それにしても、最近の音楽業界は新人育成をまともにやっているのであろうか?勝手に育ったアマチュアを引っ張ってきて、アレンジでごまかしてプロでございと言う安易な事をやっていると、業界全体の衰退を招くような気がするのであるよ。