足掻く人たち


異様に暖かかった年末年始ではあったが、さすがに寒波が強まったか電車の窓ガラスが曇り始めて来た。休み明けの通勤者も徐々に増えてきている。着膨れしたサラリーマンが余計に電車を狭くする。車内との温度差で汗が出るときもある、車内の湿気がメガネを曇らせる。苦手な季節も最高潮だな。


冬の風物詩で、居眠りオヤジのポマードが電車の窓にべったりと塗りたくられている。暖房で窓が白く曇っているためによけい目立つのであった。なんであんなもんを頭に塗りたくるのか。バーコード状の頭髪ほどポマード率が高いが、糊の代わりにして抜けた後も名残惜しんでいるのであろうか。


過剰に増加させた脂肪細胞と異なり、頭髪の有無は、別段成人病と相関関係も無かろう、何故にその存在を惜しむのか。いっそ気持ちよくサヨナラを言ってやるのが男らしい姿だと思うのだが、この点に関しては女々しくなってしまうのは何故か。


高校球児の坊主頭は清々しいとか、清潔であるとか湛えられるのは、あれは欺瞞なのか。高僧の見事な禿頭は、嘲笑の対象となるのか。中途半端に抗い、自然の摂理を無視するが如き姑息な振る舞いこそが笑いの対象となると私は考える。


禿頭およびその予備軍の諸君。堂々とその自然な姿を誇れ。


でも俺は手本を示せないけどね(ニヤリ)。


規則正しい生活を目指すということで、今日も7時10分に出勤。歩く時間が増えるけど時間的には殆ど変わらず、料金的には安くなる経路に切り替え中。