履修偽造


校長やら教師やら、履修報告を提出した段階で既に悪いことであるのは判っていたはずだ。公文書偽造が大事になることも、常識として知らなければならない。それなのに、何でここまでインチキがまかり通ったのだ。


PTA側にも、教育内容について無関心である証拠でもある。よしんば、判っていたとしても口をつぐんでいた可能性は高い。田舎であればなおさらだ。


一事が万事、今は適当に騒いでいる側も、厳密な法の適用を望んでいるわけではあるまい。このテキトーな運用があってこそ、法の現実からの乖離を放置する事が出来るのである。逆に現行の法律をそのままにして、適用を厳密に行ったら逮捕者続出になるのは判っている。簡単な話、制限速度30kmの道路で原付バイクよりも遅い車など見たことがない。法定速度の適用を厳しく行い、速度測定と監視カメラをあちこちに設定すれば、運転手の99%は逮捕可能であろう。


現実に合わない法の改正が迅速に行われない現状、ある程度のグレーゾーンが出来てしまうのは致し方ない気もするが、その判断が個々の管理者に任せられているのが問題なのである。日本は上の階層では法治国家であるが、下位の階層においては人治国家であると言えよう。


このままで良いはずがあるまい。早急に法改正のシステムと適用のルールについて、恣意的な判断で不公正に行われないように改善すべきである。具体的な内容について、検討が開始されるのを期待する。