安倍首相と小沢代表


何か党首討論に対して、批評を述べている人達の中に、ミスリーディングをさそおうとしているのか本気でそう思っているか。おそらく次の岩手県知事に一番近いところにいる「たっそ拓也」氏のブログを読んでいて頭が痛くなってきた。


http://www.tassotakuya.net/modules/weblog/weblog-tb.php/86


憲法改正の論拠あいまい


 「アメリカ軍の占領下で作られた憲法だから改正すべきだ」という安倍首相の論法。小沢代表は、他国軍隊の占領下での憲法改正は無効である旨定めたフランス等の憲法を紹介し、「日本国憲法は無効なのか」と問いました。


 これに対し、安倍首相は「無効ではない」との答え。小沢代表は、「制定過程が許されないほどの問題なら無効だし、無効でないなら制定過程を改正の根拠にするのはおかしい」旨指摘しましたが、安倍首相は明確に反論しませんでした。


 「本来無効であるような憲法に基づいてやってきた戦後民主主義は否定されるべきだ」という気分と共に安倍首相は今までやってきたのです。そうならそうとはっきり言えばよいのですが、結局は論理破綻した気分の問題に過ぎないので、理詰めで迫られると、はっきり言えないのでありました。


これって、「アメリカ軍の占領下で作られた憲法だから改正すべきだ」じゃなくて、「占領下で作られ60年を経過し、現状にそぐわなくなって来た部分があるので改正すべきだ」が正解だよね。「本来無効であるような憲法に基づいてやってきた戦後民主主義は否定されるべきだ」なんて、安倍首相は言ってないし。


こういう牽強付会なねじ曲げ方をしてまで小沢氏を弁護すると言うことは、氏に対する侮辱でもあると思うのだが。小沢氏が言いたかったのは「占領軍の作った憲法である」とかいった「内容を検討せずに気分で改憲と言っている輩が見受けられるが、そういった浮ついた理由で改憲を口にされては困る。」と言うことではないのかな。



 「国連のしかるべき決議に基づく活動には、(武力行使に及びうる場合でも)日本も参加する。それは日本国憲法に反しない」という、小沢代表の持論を安倍内閣も採用すれば混乱しないのですが。この原則なしに、「アメリカから言われたからやる、現行の法律でできることをやるが、必要なら特別措置法を新しく作る」という無原則で場当たり的なやり方で(気分次第で)、軍事行動にのめり込んでいくと、禍根を残すでしょう。


「国連のしかるべき決議に基づく活動には、(武力行使に及びうる場合でも)日本も参加する。それは日本国憲法に反しない」とは言いますが、僕は明確に9条に触れると思いますよ。だからこそ、小沢氏は「国連軍を自衛隊とは別に作る」とまで言ったのではないでしょうか。


自由党時代の小沢氏の意志が、社民に合流してからブレ始めている様に思われます。もともと小沢氏には期待をしておりましたので、最近の言動には首を傾げると共に落胆を感じざるを得ません。脇を固める若手の方は考えも無しにヨイショするのではなく、箴言をなさるくらいでないと困るのですが。