派遣者の問題


何やらアルバイトや派遣を下に見て、正社員にならなければ将来は真っ暗と言うような風潮が出てきているが、俺はそんなことは無いと思っている。そもそも、実力が正当に評価されるためには、全員がフリーになれば良いとさえ思っている。


だいたい、会社に入ってから人材を育てるとは言うが、基本的な実力は学校や専門学校で身につけてしかるべきではないか。教育や技術を身につけるのはカネがかかるのは当然で、その分のコストを支払うのは個人であるべきだろう。


とはいえ、終身雇用を前提としたサラリーマンから構成される、現在の日本の会社組織では、派遣やアルバイトの給与を極端に下げる傾向にあるし、その実力を評価することが少ないと言うのも確かである。


また、色々言われているけれど、派遣業者のマッチングが無いと個人では職場への食い込みが難しいのが実情である。そう言う意味では、雇い主である職場が個人と直接契約すると言う習慣が出来るまでは必要悪と言わざるを得ないのではないか。


正社員がどうの派遣がどうのと言ったところで、仕事の内容がロクでもなければドンドン辞めていくだろうし、評価されるような仕事であれば、立場はどうあれ長期で働くのは当然と言うことになる。伽藍とバザールの例えにあるとおり、これからは会社と言う組織ではなくプロジェクトが組織を代表する単位になるのでは無いかと思う。


離合集散がネットを通じて行われ、世界単位で作業が進むと言うのが理想の世界なんだけど、何百年かかるかな。思った以上に若い連中が臆病なんで、ギリギリの状態になるまで自らの足で動こうとしないだろうから、千年かかるかもね。