安倍内閣


安倍新内閣が発足し組閣も済んだわけだが、この内閣に対する報道のしかたが日本のジャーナリズムの限界を表しているんじゃ無いかと思うことがある。ちょっと頭が悪いんじゃないの、っていうか日本人てそんなにアホばっかり居るの?


所信声明を分析すると称してカタカナが多いだの、前を向いて話していないだの、だから短命に終わるんじゃないかだの。小学生の演説の指導、解説ですか?


新聞とか解説番組に期待するのは、「世界情勢がこうで、国内の状態がこうで、今回の組閣の目的がこうだけど、この布陣ではこうなるのではないか。」とか、「今後の方向性としてはこういう風なことを行い、その結果どうなる。」とか、そういう内容を期待するわけですよ。そういう話がきちんと根拠も含めて述べられているメディアは無いんじゃないかな。少なくとも俺は見ていない。


どう考えても北朝鮮がこのまま国としての体を保っていけるとは思えないし、結果どうなるか予想がつくだけに、その対応の準備もしなければならないはず。憲法改革も踏まえて、軍事面は非常に微妙な状況。その上で、中国はバブル崩壊の噂は絶えないし、韓国に至っては経済破綻の危機にあるわけ。国内で言えば、郵政民営化の影響がどう出るか、失業問題、団塊の世代の大量退職、ゆとり教育世代の社会進出、幾らでも考えることがあるのに、ジャーナリズム側が思考停止している状況と言うのは非常にマズイのでは無いか。


早い話、目や耳を閉じられている様なもので、インターネットがあるから多少はマシとは言えるが、これとて足を使って記事を採る専門の情報採集者が居ないと足元の状況を把握出来ない。マスコミはその時が来たら、どういう対応を取るつもりなんだろう。はっきり言って将来が不安であるよ。