職種変更の難易度


医療事故やら不当手当やら訴訟やら、医師への風当たりが強くなっている割に、その実体が給料がちょっと良い3K職場であるという認識が高くなってきている。これでは、医師のなり手が少なくなるであろうと思ってしまう。


しかしながら、相も変わらず医学部の入試難易度はトップクラスであるし、医師国家試験を受験する人数が減っているという話も聞かない。実に不思議なことである。


実際の処、医師がその職業から離れて別の職業に就いたと言う話を聞いたことが無いのである。医療関係の仕事であれば、医師にこだわらなくても製薬会社や他の仕事に転職することも可能であろう、彼らのプライドが許さないのであろうか?


彼らを使う側からすると、この性質は非常にありがたい。いかなる劣悪な環境に置こうとも、医師であるプライドを持ち続けるのであるから、診療報酬を如何に下げようと、何時間と残業させようと、日本の医師と言う縛りから逃げられる心配が無いからである。


これを前提として、現状の医師不足を解消するのは、


1.医科大学数および定員数を増やす。

2.学生の先行する科の人数割り当てを固定化し、科毎の人数を確保する。

3.診療手当を減らして、それを財源に充てる。


この3点を実行するだけで、ほぼ解消されると考えられます。


この場合、医師からの反発はかなり大きな物があると思われるが、どうも彼らの利益を代表する組織は存在しないらしく、ろくな抵抗もなさそうである。一つ実行してみては如何でしょうか。