格闘ウンチク漫画
昔から格闘漫画と言うジャンルはあって、「あしたのジョー」みたいなのが典型である。
旧来の格闘系の漫画は格闘シーンとそれに伴う人間ドラマがメインで、格闘シーンに関しては読者が納得すれば荒唐無稽だろうが何だろうが問題は無いのである。カタルシスや人間ドラマを求めるのに、格闘シーンそのものは単なる効果にすぎないのである。
そうは言っても、ドラマとしてリアリティーを求めていく場合、格闘シーン自体にもリアリティーが要求されてくる。早い話、シルヴェスター・スタローンの演じるロッキーが最後の最後でギャラクティカマグナムをぶっ放してアポロを倒しては、感動も何もエビボクサーみたくなってしまうのである。
格闘シーンのリアリティーを追求しはじめた頃、こんどは現実のショー系格闘技のプロレスから強さそのものを追求する総合格闘技系の動きが出てきて、格闘技理論自体が進化し始めてきたようである(詳しくはしらん)。
こうなってくると、ウンチクものとしての格闘漫画ってのが出てくるのが必然であろう。最近になって、その手の漫画が多くなってきたように思う。
この系統しては、「ツマヌダ格闘街」「オールラウンダー廻」「からん」を読んでいるが、多少は柔道なり空手なり合気なりの格闘技を体験していると、より楽しめると言うのは他のジャンルと同様である。
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