電子出版

昨日の続きみたいになるけれど、ネットでの電子出版と言うのもなかなか難しそうではある。


専用ビュアーがどうとか言っている向きもあるけれど、実際使っている側からすると、見せ方の工夫さえすれば、携帯で見ても良いしスマートフォンやPDAで充分だと思う。


少なくとも、パソコンのモニターで見る限りは紙媒体に近い感覚で読むことができる。横長のモニターであればさらに近い。パラパラめくりは出来ないけれど、サムネイル表示が出来るから、視認性という点では互角に出来るのではなかろうか。もっとも、今の電子マンガはブラウザのアドイン専用ビュアーを通して読むことが多いので、自由に加工できる環境とは程遠いのだが。


使う側からすると、ブラウザを通してのマンガ読みは利便性に劣る。iPod がなぜシェアを取ることになったかを考えれば、ファイル持ち出し・加工の利便性を無視した販売方法では、限界がある。コレクション魂を無視しない方が良い。


それに電子出版は値段が高い。出版・流通の手間が省けて、解像度や利便性で紙媒体よりも劣るのに、ブックオフで買うより値段が高いと言うのでは話にならない。5年以上前の作品については、ダウンロードまとめ売りで本で買った場合の3割程度(1冊相当の量で100円)が適正ではなかろうか。