発酵と蒸留


極たまにだが、息子にアイデア提供を頼まれる事がある。大概は電話越しにテキトーなヨタ話をしながら、年寄りならではの知識を披露して、あっちが勝手に取捨選択するわけだ。軽いブレインストーミングみたいなもので、結構楽しい。


その一環で、かがくクラブ活動びネタを考えたことがある。その時に出たのが「発酵」。イブニング連載中である「もやしもん」の影響大であるが、イースト菌を利用したアルコール発酵だと割に手軽に出来て、結果が出るのも早い。もっとも、早く出さないと違法になってしまうが。


テーマは「とにかく何でもかもしてしまえ」と言うことで、ジュースからレモン汁、トマトジュースから青汁、はてはトロロやカボチャの摺り下ろしまでやって、闇鍋よろしく、ジャンケンで味見をし、美味を探求すると言う話に発展した。今まで物理系の実験ばかりであったが、今年は息子が部長になったそうで、本当にやるのかどうか楽しみである。


高校のクラブ活動なら、充分にアルコール発酵を進め、蒸留釜を手作りして、手作りの焼酎を造るところまでやって欲しいところだが、酒税法と言うモノがあってドブロクもどきを作っても違法である。もっとも未成年であるので、飲酒は違法であるから、最初からアルコール飲料を作っても飲めないわけだが。


う~、酒に関する日本の法律は、実にロクデモないな。いっそ、イースト使わないで納豆菌でかもしたろうかい。名付けて「全野菜穀物納豆化計画」、…これって定吉七番に出てきたナットーの計画に無かったっけか?しかし納豆発酵させた食品を蒸留って、あのネバネバ成分を濃縮するんか。