募金問題の報道


今回の問題となったのは次のような内容。


「子供をだしにした詐欺」ネットに書き込み殺到 "さくらちゃん"募金に中傷 予想外の展開に支援者困惑…時事通信


 米国で心臓の移植手術を受けるため募金活動を始めた東京都三鷹市の上田さくらちゃん(4)の

両親と支援者が、インターネット上で厳しい批判や中傷を浴びている。「自分で金を出さず、全額

募金で集めようとしている」などと誤解され、支援者のブログには非難の書き込みが殺到。予想外

の展開に、支援者らは「なぜこんなことに…」と困惑している。

 さくらちゃんは今年5月、原因不明の「特発性拘束型心筋症」と診断された。NHKプロデューサー

の父昌広さん(54)と同ディレクターの母和子さん(45)は米国での心臓移植を決意。同僚や同じ

保育園の保護者らが「救う会」を結成し、手術費や滞在費など計1億3600万円を目標に募金活動

を始めた。9月21日には都庁で記者会見し、協力を呼び掛けた。

 その数日後、ネット上の匿名掲示板で非難の書き込みが目立ち始め、支援者らのブログにも

広がった。両親が会見で職業を問われ「団体職員」と答えたため、「勤務先を隠していた」と受け

取られたところに、NHK批判が重なりエスカレート。「身分や資産を隠して大金を集めようとして

いる」「身銭を切っていない」「子供をだしにした詐欺」などの中傷が相次いだ。


一連のマスコミの報道では、いかにもインターネットの匿名性を利用して、いわれのない非難を浴びせて居るような印象を与えているが、実際に問題になっているのは、


・費用内訳の根拠が不明瞭(高すぎる・同じ病院ばかり)

デポジットの返金の行方が不明瞭(実質半分以上戻るらしい)

・収入や資産がかなりあると思われるのに、自己負担は最初ゼロ

・緊急性があるような事を言っていながら、かなり時間が経過している

・母体となっているトリオジャパンは非NPO経理も不明瞭

トリオジャパンがコーディネートした他の募金からのデポジットの戻りだけで、充分に賄えるのに一銭も補助する様子無し。


この他にも色々と胡散臭い部分があるのに、納得できる説明が無いので騒いでいるわけだ。


こういった、ブラックな部分に切り込んでいくのがジャーナリズムの使命だと思うのだが、お涙ちょうだいの三文芝居に悪乗りす態度は如何なものかと。


だいたいマスコミは、ネットを行っている層とこういった記事をまともに読む層が重なっていることを意識しているのだろうか。こういうミエミエの操作を行っていることは、マスコミの信頼性を大きく損ねる結果となっているわけだが、それでもまだ続けるつもりなのだろうか。