これからの日本の政治

民主党の政策を本気にせず「実際に政権を取ったら現実路線に走るから大丈夫」と言う声を本気にし、自民党を倒すことだけが焦点となり、民主政権誕生となったわけだ。本当に大丈夫なのか?


細川・羽田内閣の時は一応保守勢力優勢だったし、村山内閣の時は自民に社会党が合流した形で社会党政権とは言いながら与党内では自民党の方が優勢だったりと、一応抑制が効いていたわけだ。


今回は民主単独であわや三分の二議席を取る勢いで、旧社民党から乗り換えた左派が優勢。小沢が院政を敷いて全体の押さえるにしても、選挙が終わって当選し終えて今の状況下で本当に押さえが効くのか?


まあ、今までの官主導の政治体制を崩す事をみなさんが望んだという訳なんだが、「現実路線」に戻るためには、結局「官」の力をあてにしていると言うことで(それ以外に方法があるのか?)具体的にどうしたいんだか、さっぱり分からん。たぶん、悪の首領を倒せばその部下達は呪いから解けて、悪の組織から善の組織に早変わり。めでたしめでたしとでもなるのであろう。


良い方向に変わるのであれば歓迎したいが、ただ変わると言う事を歓迎する様は、中二病患者が「俺は今までの俺とは違うんだぜ」と言っているのと大差無いよう気がするよ。僕らは未だに「本当の自分探し」を続けているのかもね。


さて、民主政権が現実路線に走るかどうかの最初のポイントは「補正予算の執行停止」を行うか否かってところかな。新型インフルエンザ対策もしっかり頼んだぜ。外交は諦めた、せめて変な約束や宣言をしないことを切に願う。